君が好き
飲み物も飲んで、落ち着いた私たちは店を出て近くにある公園に向かった
隣を歩いていると、手に何か感触があった
そっと手元を見てみると、日向くんに手を握られていた
「……!?」
ビックリして日向くんに目をやると、にっこり微笑んでいた
ほのかに赤くなりながら…
私も恥ずかしかったけど、笑顔でその手を握り返した
半分ぐらい歩いたところで
「あ、日向くん
あそこの木陰で休まない?」
指を指したところは大きな木が生えていて大きな影ができてあって、下は芝生
休憩するには何ともちょうどいいところだった
「ん、いいよ」
二人並んで、木の下に腰をおろした
「…風が気持ちいいね…」
「うん…」
風が吹いて森がさわさわとなる
今日は天気もいいし、快適なデート日和だね
「あ、光…」
「ん…?」
なぜか名前を呼ばれて日向くんに向く
今気づいたけど、意外と日向くんとの距離は近くて、お互いの顔も近くにあった
ドキドキする…
「光…動かないで…」
手を伸ばされながら顔を近づけられる
まさか、こんなところでキス…!?
周りには人はいなかったけど、恥ずかしかったし緊張した
高鳴る鼓動を抑えつけながらそっと目を閉じた