君が好き
「ん、光もういいよ」
「え…?」
目を開けてみる
何も…されてない?
「ピンが曲がってたから直したんだ」
笑顔でニッコリ言われる
「ぴ、ピン…」
思い早とちり…
自分の考えていたことを思い出して顔が真っ赤になるのを感じた
「は、ハハハ、そうだよね…
ピン…だよね…」
苦笑いをしながらごまかす
「何、光もしかして…」
言いかけのところで日向くんはクスッと笑って、気づいたら私の唇と日向くんの唇が重なっていた…
頭の中が真っ白になっていく…
ゆっくりと、唇が離れていった
「日向…くん…」
「光、俺がキスするんじゃないかって思ってた?」
日向くんの問いにコクンとうなずいた
「そっか
まぁ、実際しようかなって思ってたんだけど、光嫌かなって…」
「嫌…じゃないよ…
嫌なはずがないよ!」
「ハハッ、そりゃよかった!」
片手を口元に当てて笑う
あぁ、もう突然の行動やめて〜
心臓がもたないよ〜…