君が好き


その後、私はこの場所が心地よかったのか、眠りについていた



「……えっ!?」



ガバッと起き上がる



コツンと隣で何かが腕にあたってきた



向いてみると、スヤスヤと眠っている日向くんがいた


私が眠ってしまった後、日向くんも寝てしまったのだろうか…?



そっと日向くんの頬を触ってみる



…すごく暖かかった…





「…ん、光?」



「おはよう、日向くん」



「お…はよう…あれ?」



目を覚ました日向くんは頭をかきながらキョロキョロと辺りを見回している



「どうかしたの?」



「あ、いや…
俺寝てたんだ…」



「みたいだね、すごく気持ちよさそうだったよ」



「そう…なんだ…」



ニッコリして言う私に日向くんは片手で顔を隠した



「……?」



何でかはわからなかった



何かあったのかな?



と肩に触れようとした時、日向くんが口を開いた



「…じゃんか…」



「え?」



小さくてうまく聞き取れない



「…寝顔見られるとか、恥ずかしいじゃんか」



さっきと変わらずボソボソと言っていたが今度はうまく聞こえた



今気づいたけど、日向くんは赤くなった顔を隠していた



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