君が好き


どう返事を返せばいいのかわからなくて、つい「ごめんなさい…」と謝ってしまった



日向くんはハハと吹きながら笑っている



「光…謝らなくてもいいよ
こっちこそごめん、誤解させるようなこと言ったよね…」



切なそうに微笑む日向くんに、私はブンブンと首を左右にふった



「ハハハハ
さて、もう夕方になってるし、そろそろ帰る?」



日向くんは背伸びをしながら聞いてきた



「そう…だね」



何だかもったいないな



お昼の残り時間、昼寝に使っちゃった…



物足りなさそうな顔をする私に日向くんはチラッと見て



「光、最後にいい場所連れてってあげる!」



いうかいなや、私の手をとり、駆け足で歩き出した



「え、えっ…!?」



戸惑う私にかまわず、日向くんはニコニコしながら手をひいてった





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