君が好き
「じゃーん!
どう?光」
「き、」
「き?」
「キレ〜!」
目の前には大きくてオレンジ色に輝いているキレイな夕日
日向くんに連れられて、丘の上に来た
「な、キレイだろ?」
「うん…」
「ここさ、俺の気に入ってる場所なんだ
悩んだ時とか、悲しくなった時はいつもここに来てこの夕日を見ながら、よしっ!って元気出すんだ」
「へ〜、ロマンチックだね〜」
日向くんと夕日を見ながらハハハと笑い合う
こんな楽しい日がずっと続きますように…
私は夕日にそう願った
けど、その願いが叶わないことを、この時の私はまだ知らなかった…