君が好き


このままじゃ風邪ひくかも…



けど、今はそんなの関係ない…



私、本当に日向くんと別れちゃったんだよね…



「うっ…」



泣いちゃダメ、泣いちゃ…


「…光ちゃん?」



不意に呼ばれる



ゆっくり顔を上げると、そこには傘をさして立っている由佳里さんがいた



「覚えてる?
私日向の幼なじみの由佳里…」



にっこり笑いかけてくれた


「ゆか…りさん」



私は由佳里さんに抱きついた



「えっ、光ちゃん!?」



突然のことで由佳里さんは驚いていた



「ごめんなさい、今はこうさせててください…」



そう言う私を、由佳里さんは優しく頭を撫でてくれた


胸が少し温かくなる



私は、誰でもいいから誰かにすがりたかった



話を聞いて欲しかった…



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