君が好き


「ごちそうさまでした」



「おそまつさまでした!」


由佳里さんは私が食べている時もニコニコして見ていた



今もニコニコと食器をかたずけている



何でそんなに笑顔でいられるんだろう…?



私にはわからなかった



「あ、私も手伝いますよ?」



「いいのいいの、光ちゃんはゆっくりしてて」



「はぁ…」



肩をもたれ、ストーンと座らせられる



由佳里さん、明るいし優しいし、キレイだし…



きっとモテるんだろ〜な〜


……って私は何を考えてるんだろ!










「はい」



「ありがとうございます…」



「何ですって?」



うっ、笑ってるのに恐い…


「あ、ありが…とう…」



「ふふふ、どうぞ」



由佳里さんって、いい人だけど決めたことに関してはちょっと恐いかも…



由佳里さんに渡されたコップを受け取り、口に運ぶ



中身はオレンジジュース



「ふぅ…」



一息つく由佳里さん



その声意外、静まり帰っていた…





< 142 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop