君が好き
「由佳里さん、私まだ日向くんのことが、好きみたいです…」
「え…じゃぁ光ちゃん!」
「は、はい!?」
バンッと机を叩かれて顔を近づけられる
あれ、私いけないこと言った!?
「…だったら奪いかいしなさい!」
「え…?」
ニッコリとする由佳里さん
そして落ち着いたようにまた元の位置に戻った
「正直そんな別れ方じゃ私も納得しないと思うわ
だから…光ちゃんは辛い思いをするかもしれないけど、日向から本当の理由を聞いてみた方がいいと思うの」
「で、でも由佳里さん、私もう会うのも嫌なの…って言っちゃったんですよ!?
今さら会いたいだなんて…」
「大丈夫よ
女の子なんて強がってても結局は寂しくなるものよ
あんなこと言ったけど、もう一度会いたいって言うのは変なことじゃないわ
自信をもって!」
両肩を捕まれて真剣な顔で言う由佳里さん
そんな由佳里さんに何だか勇気が出せるパワーをもらったような気がした
「わかりました、由佳里さん!
私…聞いてみます!」
例え日向くんの言葉で辛くなっても私には由佳里さんがいるし、他にも支えてくれる人はいるはず!(たぶん)
だから、大丈夫!
「それから光ちゃん」
「はい?」
「そろそろ敬語使うのやめてくれないかしら?」
「ご、ごめんなさい!」
由佳里さんの笑顔は怖かった…