君が好き
楽しみだけど、何だかちょっと複雑な感じ…
日向くんは私たちが付き合っているのをしってるのかな?
今となってはもう私と日向くんはただのクラスメイト
本当に日向くんじゃないといけない用事の時とかしか話さない
日向くんも軽く話はしてくれるもの、目を合わそうとしなかった
まぁ、付き合ってるってことは、北条くんが話してる可能性が高いけどね
「光、どうかした?」
「え、あ、ううん、何でもない、大丈夫!」
「そう?」
「うん!」
そうだ、今北条くんと一緒に帰ってるとこだったんだ
つい考え事しちゃった…
「明日のデート楽しみだね」
「ん、そうだね…」
笑顔で言ってくれる北条くんに対して私も笑顔で答えた
…つもり
でも、北条くんには気づかれたみたい
「元気ないね…」
「…疲れてるんだよ、きっと…」
「…何かあった?」
「…ううん、ホント何でもないんだ
じゃぁ私こっちだから!」
そう言って手をふり別れた
チラッと後ろを振りかえると、何かいいたげな北条くんが、夕日に照らされながら立ちつくんでいた