君が好き



バッと目が覚めて気がつくと、自分のベッドの上に寝ていた



腕を上に上げ…




「ゆ…め…」



むっくりと起き上がって夢で起きたことを思い出す




「何で日向くんが出てきたんだろ…
それに、一緒にいたら傷つけるって本当…?」



夢なんだから自分で都合のいい理由を付けてしまったのかもしれない…




そう思いながらふと時計に目をやった



「わっ!
待ち合わせの時間に遅刻する!」



急いでベッドから降りて準備をした








白いワンピースで、胸元にリボンがついてて、髪飾りは…



机の中をカサコソと掻き回して見た



蝶々のピン…



日向くんにもらったやつだ


まだ一回も使ってないけど…



蝶々のピンを手にとってみた



あの時と変わらずキラキラと輝いていてキレイ



けど…



「やっぱりこれはやめとこう…」



またいろいろ種類がある髪止めの中に戻した




「よし、これでいいや!」


つけたのは四つ葉のピン




時刻は8時45分




「急がなきゃ!」




蝶々のピンをつけることなく、私は家を出た





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