君が好き
「アイス2つ下さ〜い!」
「は〜い」
キレイなお姉さんが返事をして奥でアイスをいれてくれている
「さっきまで怒ってたのに機嫌直るの早いね」
笑っていう北条くんに私は「あ、そうだった!」と怒っていたことを思い出した
ついアイスのことで頭が一杯で忘れていた
「さっきはさっき
今は今、だよ」
アイスを受け取っていう
つまり怒ることより、アイスの方が優先だった、というわけだ
「光はストロベリーか…
ちょっと頂戴!」
そう言って、北条くんは私が持っていたアイスをペロッとなめた
「あ…!」
「うん、ストロベリーもうまいね」
満足げな北条くん
わかってるのかな?
これって間接キスなんだよ…?
顔が赤くなる私に
「光も俺のチョコ食う?」
と自分のアイスを差し出してきた
「え、あ、いや、私は…」
「こっちも美味しいから!」
と笑顔で言う北条くんの顔を見たら断るに断れなくなってしまった
仕方なく
「じゃぁ、ちょっとだけ…」
とペロッと舐めてみた
「ホントだ…
美味しい…」
「だろ!?」
楽しそうな北条くんを見ていたら間接キスとか、そんなのどうでもよくなって、私まで楽しい気分になってきた
「次はどこ行く?」
アイスも食べ終わって町をブラブラと歩いていく
「そうだな〜…
せっかく隣町まで来たんだし、あっちには無いもの見よう!」
そう言って北条くんは私の手を握って走り出した
「え、どこ行くの!?」
「着いてからのお楽しみ!」
私は隣町にはあまり来たことがないからそこまで詳しくない
だから北条くんがどこに向かおうとしているのかも分からなかった