君が好き
何分か歩いた後、本通りにの人がいっぱいいるところに来てしまった
「光、手離すなよ?」
「うん…」
ギュッと北条くんが握る手に力が入った
私もそれに応えるように手を強めに握る
「くっそ、人が多いな…」
「北条くん、ひとまずこの人だかりから出よ?」
「…そうだな…」
北条くんと私は真っ直ぐ向いて歩いていたのを、横にずれて歩き出した
「ぷはっ!」
「たく、何で今日はこんなに人がいるんだよ…!」
「休日だからじゃない?
苦しかった…」
「大丈夫か?光
こんなんじゃいつ行けるのやら…」
影がある店の外で私たちは一旦休憩していた