君が好き


「なぁ、あそこにいる子、超可愛くないか!?」



「俺も思った!
スタイルいいし、キレイだし、完璧だよな!」




側を通りかかった男二人組がコソコソと話していた




けど、もうちょっと小さくしゃべれよ



声筒抜けなんですけど…




「ねぇ日向、どれにする?」




「え…?」




男たちがしゃべっているのに集中していて、いきなり話しかけられて拍子抜けした声が出た




「だから、何れにする?」



「…何でもいいよ」



笑顔で聞いてくる瞳にプイッと顔をそらして素っ気なく答えた



「も〜、じゃぁ私が勝手に決めちゃうからね!?」




そう言って瞳は「すみませ〜ん」と声をかけに行った



瞳にもあの二人組の声は聴こえていたはずだが、無視か…



ま、俺にとっては光の方が百倍可愛く見えるけど…







って、また光のこと考えてるし…




ホント俺、どうしたいんだよ…





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