君が好き


「ありがとうございました〜」



「はい、日向!」



ズイッと差し出されたのは抹茶アイスだった



瞳はチョコ



…俺チョコの方がよかったのに…



そう悔やむぐらいなら最初っから素直に言っとけよ、って話だが…




まぁ仕方ない



瞳はもう食べてるんだ



今さら変えてくれなんて言えない…




「日向、美味しい?」



「…まぁまぁ」



ホントはうまいけど、瞳と食べるアイスだからまぁまぁ…




「そっか、まぁまぁなんだ!」




またしても素っ気なく返す俺に、瞳は嬉しそうに笑って食べていた








瞳は俺が言うのもなんだが…



周りが言うようにキレイな顔立ちをしている



もちろん、中学でも相当モテていた



多分今も高校でモテているだろう…



そんな瞳が何で俺なんかを好きになったのか未だにわからない



あいつの周りには言い寄って来て、言うことを何でも聞く男子たちがいたのにも関わらずだ…



俺も告白されて悪い気はしなかったからな



付き合うことにしたが…



まさかあんなことされるとは思ってなかった…



あんなことをしておいて、俺をふったあげくに、光と付き合いだしていい感じというところで何でまたよりを戻そうなんて…



しかも、私と戻らないと光を危ない目にあわす、とか言われて光に被害を加えないために結局戻ったけど…



意味が分からない





こいつもこいつで、何がしたいんだか…





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