君が好き


そんな思いを抱いて腕を引っ張られながら歩いて行く








「光、ここ良さそうじゃない?」



北条くんが足を止めたお店は木造でできたシンプルなお店屋さんだった



「うん、ここでいいんじゃない?」



笑顔で答える私に北条くんもニッコリ笑って、手を離してから中へ入った




「いらっしゃいませ」



店の店員さんが頭を下げて奥に案内される



外はシンプルだったけど、中は案外キレイだった



窓側の席に案内され、お互い顔が見えるように縦に座る



「北条くんって、こういうお店が好きなんだ?」



「うん、何かこういう店って気分が落ち着くっていうか…」



「あ、それ分かるかも」



ちょっと以外だな、北条くんがこういう所好きなんて…



「あ…光はもうちょっと可愛い所が良かった?」



「ううん、私もシンプルな方が好き」



「そっか」



笑い合いながら店員を呼んだ後、注文をして食べ終えた





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