君が好き
「え……」
『日向今八戸市病院にいるらしいんだけど、かなり危険な状態らしいわ…』
「そんな…」
『光ちゃん、今から病院行ける?
私は今、用事で行けないけど…
必ず行くから…!』
「はい…行きます…」
『わかった
…光ちゃん、気をしっかり持ってね…』
その言葉を最後に由佳里さんからの電話が切れた
緊迫感が消え、力が抜けたように携帯を耳に当てていた腕が落ちる
嫌な予感は当たっていた
まさか日向くんが事故に合うなんて…
「…光、何かあった?」
「北条…くん…」
心配そうに首をかしげている北条くんに向き直った
「どうしたの?」
「…日向くんが…
事故にあったって…」
「え……っ!?」
今度は驚いている
けど、今の私にはこうして話している時間ももったいなく感じた
「北条くん、私今から日向くんのところに行ってくる!」
北条くんに告げて、早速走り出そうとした時
「…待って俺も行く!」
後ろから北条くんもついてきた
早く来て欲しいと思っていた電車に素早く乗り込み、日向くんがいる病院まで北条くんと急いだ向かった
お願い、どうか無事でいて…!