君が好き


「ひか…り…」



「…日向くん…!?」



俺が眼を覚ました先には顔が涙で一杯の光の顔があった



「ひか…り」



「日向くん、良かった
良かったよ!」



俺の手をとってギュッと握っている



けど、その手は小さく震えていた



「光…また、会えたね…」



「何言ってるの、私はずっとここにいたよ?
日向くんの隣にずっといるよ?」



涙を流しながら笑う光を、これ以上ないくらい愛おしく思えた



「待ってて、今先生呼んで来るから」



イスから立ち上がって部屋から出ようとした光を俺は腕を掴んで止めた



「日向くん?」





「光…聞いて欲しいことがあるんだ…」




「何…?」




立ち上がった体をまたイスに座らせる




俺は言うんだ




こんな思いが、こんな事がもう2度と起こらないように瞳にもハッキリと別れを言う




そして、光には…




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