君が好き

【光】



「日向くん、ごめん遅れた!」




「光!」




今日は日向くんと付き合って三度目のデート



「ちょっと仕度に手間がかかっちゃって…」



「大丈夫だよ」



「ごめんね?」



「ううん、それよりさ今日何の映画見に行く?」



「ん〜、ホラーものなんてどう?」




「えー、今春だよ!?
夏ならまだしも…」



「ハハハ、冗談だよ!」



「…やっぱここは恋愛ものかな…?」



「あっ、ちょっ…!」




手を繋がれてチケット売り場まで引っ張られる



恋愛ものか〜



まぁせっかくのデートなんだし、それでもいいよね



それより…



「チケット2枚くださーい」



気づいてるのかな…



「どのチケットですか〜?」



「この『ピンクの蝶々の恋』です」




「は〜い、かしこまりました〜」




そうそうピンクの蝶々…




「光…」



「何?」




「そのピンクの蝶々のピン、似合ってるよ
俺があげたの着けてくれたんだ?」



「う、うん」


耳元で笑って言う日向くんにドキッとして方耳を押さえながら少し離れた



気づいてくれてたんだ…



日向くんにもらったピンだって…



嬉しい!



けど…こんなに人がいる中でその行動はやめて〜!



恥ずかしすぎる…





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