君が好き
『無事に戻ってきてね』
と、言われたけど…
これは無事には戻ってこれないかも…
私の目の前には、クラスのほとんどの女子がいた
何人いるかわからないけど、結構な人数だ
私は体の身動きひとつ、取れずにいた
…これを蛇に睨まれたカエルって言うんだろうな…
そんな悠長なことを考えている私に
「おい、聞いてんのかよ!」
と、怒鳴られるのと同時に、ドンッ!と突き飛ばされた
尻餅をついた私に今度は、前からダンッ!と足が顔の横に置かれる
驚きながらも相手の女の子を見てみる
すごい怖い顔をで、こっちを睨み付けている
もう、この時点で声が出てこないけど、何でこんなことをされるのか知りたく、声をふりしぼって出した
「な、何でこんなことするの…」
すると、後ろにいた髪をポニーテールにした子が
「何でかわかんない…?」
と、私に顔を近づけ目を見開き、ニヤリと笑いながら聞いてきた