君が好き
私の頬に汗が垂れる



彼女の圧制から言葉も上手く出ない



口をポカーンと開けて、彼女を見上げていると、



ポニーテールの女の子が



「あんたさ、調子にのってんじゃないの」



私を見下ろしながら言ってくる



調子にのる?



何に…



考えていると、後ろからまた別の子が



「ひ、日向くんはあんただけのもんじゃないんだからね!」



と少し怯えながら叫ぶ



日向くん…?



彼の名前が出て、首をかしげた



「あんた…
まだ状況が理解できてないみたいだね」



ストレートの髪を後ろにバサッと手ですくう



「つまり」



腕組みされて、見下ろされる



「日向から離れろって言ってんの!」



その言葉で私はようやく理解ができた



そうか、この子たちは日向くんのこと…



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