君が好き
そうしてる時、誰かが廊下をバタバタ走っている音が聞こえた



そして、目の前の扉が勢いよくガラッと開く



と、同時に



「光!」



と呼ばれた



顔を上げて見てみると、そこには汗だくになっている日向くんがいた



「へ、日向くん!?」



何をそんなに慌てているのかわからなかった



「どうかしたの?」



キズの手当ても終わった私は、日向くんの側に寄る



「光…」



また名前を呼ばれた



けど、さっきよりは落ち着いていて静かだった



日向くんの顔を見上げ、キョトンとした顔をする



すると日向くんはその場にへなへな〜っと、座りこんでしまった



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