君が好き

あれから、先生に見つかってすぐ学校を追い出された


「本当にもう結構遅いから、光家まで送るよ」



隣でニッコリして言う日向くん



「え!?
いやいや、迷惑はかけられないからいいよ!?」



それに全力で断る



内心は嬉しいのに…



「え、でも…」



日向くんがいいかけようとした時



「あれ、日向?」



後ろで女の人の声が聞こえた



二人で振り返ってみると、そこには私たちとは違う学校の制服を着た人が立っていた



誰だろう…?



その人は、何だかすごくキレイな顔立ちをしていて、女の私でも見とれるぐらいだった



日向くんに知ってる人なのか聞こうとして顔を見た時、日向くんはビックリした顔をしていた



「由佳里…!?」



その由佳里と呼ばれた女の人は、私たちに近づいて来て



「久しぶりね、日向!
2年ぶりぐらいかしら?」


ニッコリとして日向くんに話しかける



「あぁ、そうだな」



日向くんも小さく微笑む



私より背が高くて、お姉さんみたい…そう思っていると…



「あら?
日向のお友達?」



いきなり私の話になった



ビクッとした私は、すぐには声が出なかった



それを見た日向くんは、



「違うよ、この子は野崎光
俺の彼女だよ」



と言った



バッと日向くんを見てみると、ニッコリと恥ずかしそうに笑っていた





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