君が好き

そんなことを思っていると、突然北条くんがギュッと抱きしめてきた



「!?」



いきなりのことで、ビックリしながらも声が出なかった



「ほう…じょうくん?」



名前を呼んでみるけど返事はない



その代わり、さっきよりもちょっと力を入れて抱きしめられる



「北条くん、どうしたの?
苦しいよ…」



プハッと一気に息をはく



すると、力は少しゆるまったけど、北条くんは抱きしめたまま、離そうとはしなかった



男子の力に勝てるわけもなく、そのままの状態で数分静かな時が流れた



そして



「なぁ、俺じゃダメか…?」



小さく耳元で呟かれる



「え?」



最初はどういうことなのかわからなかった



けど



「俺がお前を幸せにする!
それじゃぁ、ダメなのか?」



今の北条くんの言葉でどういうことなのかわかった



ギュッと、また強く抱きしめられる



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