君が好き
…まさか、遊びにくるつもりだったのに、これが初デートになるなんて…!



「ギャーギャー!」



動物たちがけたたましく…いや、元気に鳴いている(苦笑い



「なぁ、パンダいるよ、パンダ!」



ハシャイでパンダを見る日向くん…



まるで子供みたい(笑



でも、そんなところもまた好きだな…



「日向くん、パンダ好きなの?」



夢中でパンダに眼をやっている日向くんに話しかける


すると、まるで初めてパンダを見たような子供みたいに眼をキラキラさせ



「うん!
すっごい好き!」



とまぶしいぐらいの笑顔で少し照れながら言った



や、ヤバイ…



すごくかわいい〜!



「そ、そうなんだ〜」



そんなことを考えているなんてさとられないように、自然に言葉を返す



やっぱり日向くんといると和むな〜



そう思っていると



「あ、光!
あっちにうさぎが触れるコーナーがあるよ!」



そう言って日向くんは私の手をとり、急いでその場所に向かう



へ?



手…手!?



うわ〜(汗

どうしよう、
すごくうれしい…!



でも、こんなナチュラルと…
すごいな〜



もしかして、こういうのには慣れてるのかな…



ってせっかくの初デートなのに、何考えてんだろ!



せっかく日向くんが楽しんでくれてるのに、私がこんなんだったらダメだよ!




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