君が好き
あぁ〜、絶対私様子変だったよね?
絶対怪しまれたかも…
でも、あの状況であのままずっと一緒にいたら、多分カチンコチンになって、もっと怪しくなってたと思う…
私は自分の席に着いて一人、頭を抱えながらグルグルといろいろ考えていた
すると後ろから
「光!」
誰かに名前を呼ばれて振り返ろうとした時には、すでに後ろから抱きつかれていた
「よかった光…
よかった!」
首がまわらないから、誰だか見えない
けど…この声はきっと日向くんだ…
もう学校来てたんだ…
「光、昨日メール返してくれないからすっごい心配してたんだ
でも、今日学校に来てるってことは元気になったんだよな?
よかった…」
……日向くんってこんなに心配性だったんだ……
嬉しいかも…
でも、顔は合わせづらい…
「ねぇ光、元気な顔見せてよ!」
えっ!?
いや、それはムリ!
日向くんが右に顔を向けた
けど私は左を向く
今度は左に顔を向けてきた
けど右に向く…
そんなやりとりを何回かやった後
「…何で逃げるの?」
と聞いてきた