君が好き
「何泣きそうになってんの?
この前は大口たたいてたくせに」
「情けなー
そんなだから二股なんかされんのよ!」
二人は私に口々と言う
けど、え?
何…?
二股?
それってどういう…
「あー!
何また光をイジメてんのよ!」
混乱しているところに現れたのが、奈緒だった
隣には花と北条くんもいる
「はぁ?
イジメてなんかいないし」
「ただ確認してただけ!」
「わたしの光に何を確認してたってゆーのよ!?」
さっきまで、強気で偉そうだった二人は下を向いて黙ってしまった
「おぃ、早く言わないと先生にチクるぜ?」
真顔で脅しをかける北条くん
本気…?
その脅しが効いたのか、二人は顔を少し上げ言った
「見ちゃったのよ…」
「一昨日日向がこの子とは違う別の女と、
抱き合ってるのを……」