君が好き
立ち上がり、あきらめて帰ろうとした時
「光、大丈夫?」
そう言われ、後ろから私の肩にポンッと手をおかれる
「奈緒…
私、ダメかもしれない…」
弱気になって、うぅ…と涙がにじみ出てくる
「大丈夫だって光!
確かに今日はあからさまに避けてたみたいだけど、日向くんも話せばわかってくれると思うからさ!」
明るく言う花も私の肩をポンポンッと軽く叩きながら慰める
っていうか…
やっぱり私避けてたたんだ…
日向くんを無意識に避けていたという実感がわき、さらにへこんでしまう
「わゎっ光!
もー花、余計なこと言わなくていいんだよ!」
「え?
わたしなんか言ったっけ?」
怒る奈緒にしれっとした顔をする花
あれはわざとだったんだ…
二人のやりとりを見ている内、徐々に口元がゆるんでいった