君が好き


その日、私は無事に家までたどり着いた



良かった…



ホッと胸を撫で下ろして家のドアを開ける



「ただいま〜」



「あら、おかえり、光!」


玄関に入ると、お母さんは何だかいそいそと忙しそうだった



「光、帰って来たところ悪いんだけど、お母さんちょっと急な用事ができて友達の家に行くことになったの!」



「へー」



「で、帰って来るの12時ぐらいになって、今日お父さんも残業で遅いからコンビニかどっかでお弁当買って食べてね!」



「え、ご飯のしたくしてないの?」



「うん、しようと思った時にいきなりの電話が来ちゃって…!

そういうことだから光、尋のことも頼むわね!
よろしく!」



お母さんは早口で要件を言い終わり、そそくさと行ってしまった





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