君が好き


アイスが溶けない内に帰らないと…



私の足は自然と早足になっていた




帰り道、大きな橋を渡って帰る



けど帰る途中、反対側にふと目をやった



傘を差した男女が何やら話しているのが目に止まった


でも、私には関係ない



そう思って、通りすぎようとした時




「何でそうなるんだよ!」


いきなりの男の人の怒鳴り声にビクッと反応する



「何よ、怒鳴んなくてもいいじゃない!」



「お前が変なこと言うからだろ!?」



男と女の人の声が徐々に大きくなっていく



おかしいな…



この男の人の声、聞き覚えがある…



足を止め、もう一度二人の方を向いた



今度はジッと見つめながら…




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