君が好き
【日向】
マジかよ……
和希が走り去った後、俺はボーと別れたところから動かず、ただただ突っ立っていた
はぁーーー
大きなため息をついてしゃがみこむ
ライバル、ねぇ…
まさかあの和希と光の奪い合いになろうなんて……
ふっ、想像すらしてなかった
静かな夜道で1人、薄く笑う
しかも光って……
呼び捨てで呼んでさ……
「ハハハッ!」
いい度胸じゃん
俺から奪い取れるもんなら奪い取ってみろっつーの!
光は……誰にも渡さない…
俺の笑い声が静かな町中に響く
和希が明日からどんなことをしてくるのか、少し楽しみだった