運命
ベッドの上には、


「…………………………………………………………」

青白い顔をした空が寝ていた。


顔に赤みがない…。



「そらっ?」

話かけるが、

う…ごかな…い…?



「そらっ!
起きて、ねぇ起きて。」

ベッドの横で膝をつき、何度も空を揺さぶる。

「…………………」


うそっ…

震える指先で、ゆっくりと空の顔を触る、

冷たい…。


ザッー

どこからともなく感情が込み上げてきた。

ぽつっ

白いシーツの上に一粒の涙が落ちた。

それと同時だった
「うわぁぁぁぁ!!!」

込み上げた感情が爆発したのは。

ただ泣くしかなかった。
泣くことしかできなかった。





















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