運命
「転校生がくるんだ!」

「そうなんです、私今朝職員室に用事がありそこで先生方の話を聞きましたの!

どうやら男子生徒が転校してくるらしいですわ。」



(転校生ねぇー。)


どうやら転校生がくるらしい。


「どんな方でしょう!

楽しみですわね。」



(楽しみじゃねぇし)


少女の言葉に対し心の中で冷静に突っ込んでいた。


ガラガラ


バタバタバタ

扉が開く音が聞こえ、クラスメイト達は慌てて自分の席に戻る。


少女も自分の席に戻っていった。


コツコツコツ

教卓に向かって我がクラスの担任である五十嵐連が歩いていく。

そして教卓の前に立つと話始めた。
「おはようございます。
今日はみなさんにお知らせがあります。
俺達のクラスの仲間が増えました。」

ザワザワ
先生の話を聞きクラスメイト達が騒ぎ始めた。



「入ってきて下さい。」


ガラガラ


先生がそう言うと一人の生徒が入ってきた。
背が高く、青い透き通った瞳が特徴の男子生徒だ。


男子生徒は先生の横に並んだ。

そして
「蒼山海(あおやま うみ)です。よろしく!」

満面の笑みを浮かべながら自己紹介をした。


「ちょっと格好よくない?」

「カッコイイ」

クラスメイト達は騒ぎだす中光は、



(あいつは、昨日会った奴!!!!)



焦っていた。



「……………」

転校生はクラス中を眺め回し光を見つける。

そして目があった。
ぱちっ

(えっ? いま目があった?













気のせいだよねー。)



物語はいま始まるー。
< 21 / 30 >

この作品をシェア

pagetop