運命
今は昼休みなのだが今朝のホームルームからいままでずっと転校生からの視線が痛いのだ。


キンコーンカーンコーン

チャイムがなり授業が始まる。



ジーッ


授業中にもかかわらずあいかわらず光を見ている転校生。

ボキ
(ちっ)


だんだん腹が立ってくる。

今ので何度目だろうか?
シャープペンの芯が怒りで折れた。


ペンを持つ手についつい力が加わる。


そのうちシャープペンごと折ってしまいそうないきよいだ。
(文句あるなら見てねぇで直接いえよ)


怒る光であった。


************************

「今日はこれで終わりだ。きよつけて帰れよー。」

先生の挨拶とともに生徒達は動きだす。

部活に向かう者、帰宅する者、友達と話す者ー。
それぞれ様々なことをしている、光はと言うとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「今日も部活でしょ??」


「そうそう」
部活の用意をしていた。

早く部活に行きたいがため帰り支度をする手が早くなる、内心転校生から早く離れたい。

(よし終わった)
ガタガタ
椅子を引き立ち上がる。

「悪い月、さき行ってる」「はいよ!後で迎えに行くからね〜」

挨拶を交わし教室から出ていく。

しばらくしてからガタガタ椅子の引く音が聞こえた。
月が帰り支度をする手を止め、光の隣の席をみる。
″蒼山海″が立ち上がり光が向かった方向へと向かった。
(光にちょっかいださなければいいけど)

月は気づいていたのだ転校生が光に興味をもっていることに、光を追いかけるために教室をでていったということにー。
< 23 / 30 >

この作品をシェア

pagetop