運命
俺は、再び前を向いて
「なんでもない。職員室に行って、龍先生に聞きな。龍先生が柔道部の顧問だから」

そう言い残し部活へと向かうために足を速めた。


転校生と話していると自分のペースを崩される、自分らしくない行動をする。
それが俺が始めて気づいた違和感だった。




「やっぱりおもしろいな、"暁光" 」
転校生は光が走って言った方向を見て、そう呟いた。

俺は知らなかった転校生が意味ありげな言葉をもらしていたことをー。


「ハアアアアア!!!!」

ドカッ


あー、イライラする
イライラする。
なんだよあの転校生。


コソコソ
<font size="1">「今日の光さんなんかイライラしてねぇ?」</font>


<font size="1">「技のキレが違うって言うかー」</font>

<font size="1">「とにかくいつもと違うよな」</font>

そんなことを言われているなんて知らず俺は今日のイライラを部活にぶつけていた。

ドカッ
なんなんだよあの転校生意味わかんねぇ



「おーい、集まれ。」

しばらくしてから顧問の集合の命令がくだった。
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