愛してるよ~!!愛してるって!!
ギャル葉子が指差した方向に16、15、と続いて、11の文字が見えた。
ずっと、この17番コーナーのような作りになっていてマネキンが沢山立っていた。
「お客様、ここに、来た意味をお考え下さいね。」
ギャル葉子は、可愛いが、まだ幼さの残る顔でニッコリ笑った。
俺は、意味が分からないままその可愛い顔に一瞬心を動かされた。
11の数字が、書いてある所まで俺は、なるべく周りを見ずに歩いた。
11のコーナーには、マネキンが3体しかなかった。
若いスラッとしたマネキンが、目立った。
服装も爽やかだった。
後の二人も若かったが、わりと印象に残らない顔をしていた。
「いらっしゃいませ。」
さっきのギャル葉子とは違い、まだ、すっぴんで更に幼い葉子が、立っていた。
しかし、幼いながらも大人びた雰囲気と妙な色気があった。