愛してるよ~!!愛してるって!!
俺は、次々に疑問が沸いた。
葉子の家は子供の頃から裕福だったが葉子が、大学生の時に、父親の会社が倒産して今は、父親も母親も何とか食べて行けるくらいになったのでは、なかったのか?
だから葉子は、大学を中退して、今の建設会社の事務員になったのでは、なかったのか。
しかし、思い当たる部分もある。
葉子は大変な、読書家で思春期に、受験勉強で読めなかったからと笑って話した事がある。
そんな俺の疑問なんて無視して、11才の葉子は話し続けた。
「映画も初めてミチオお兄ちゃんが、連れて行ってくれた。
スゴい大きなスクリーンに、びっくりしたけれど、内容が変なのだった。
実録ロリータ少女監禁夢子の運命って、タイトルの変な映画だった。
そりゃその頃の私だって薄々は、分かったけど、ミチオお兄ちゃんに嫌われたくなかったからね。
その映画が終わってから、ミチオお兄ちゃんは、アパートに来ない?って私を誘った。断れなかった後は、お決まりのコースよ。」