ノンシュガーに夢中
じーーっっと熱い視線を送り続ける。
視線の先に居る紺野は私の視線に気付いてないのか本から目を離すことはない。
紺野は極度の本好きだ。
この部屋にも本棚があって、そこには百冊近い様々な本が丁寧に並べられている。
暇さえあれば…ってゆうか何時でも何処でも読書してると思う。
しかも、その読んでる本は全部難しい。
前に紺野が読んでた本をパラパラと捲ってみて数行読んだだけで睡魔に襲われそうになった。
一ページ二段で、文字がびっしり。400ページは軽く越えてしまうその本は、私の様子を見て笑った紺野に取り上げられた。
取り敢えず、本当に紺野は読書家なのだ。
「…。」
とはいえ、こうも暇だと眠くなってしまう。
そう思ったら急に視界がぐらっと歪み、瞼が一気に重くなる。
嗚呼だめだ。本当に、駄目。寝ちゃダメ。
…寝ちゃ、だめ―――
「………すぅ…」
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