ノンシュガーに夢中
「…あき。暁、あーき。」
「…ぅ、に……う〜…」
「こら、起きて。」
「…ぅ…んー……?」
声に呼ばれて目をうっすらと開けると、ぼやけて映ったのはちょっと呆れたような紺野の顔。
ぼやけてるのが鬱陶しくて目を擦っていると、おでこに優しい温もりを感じた。
紺野の手は優しい手つきで私の前髪を後ろへと掻き上げる。
その間私は目をごしごしと擦り、改めて目を開くと紺野の顔が今度ははっきりと見えた。
「起きた?」
その声に、何も言わずコクンと頷く。
なんか紺野の声がいつもより優しいから、ドキドキしてきちゃったよ。
「…私寝てた…よね?」
「ん、ぐっすり。」
「だよね…ごめん。」
「いいよ、謝る必要ないし。」
紺野の低音な声、好きだな。胸のあたりがほわんってする。
ああ、そういえば