素直に好きと言えなくて



「華凜!蓮!」


「「!刹那、龍!」」



私がその二人の名を呼ぶ。

二人も私たちに気がついて
声を揃えて名を呼んだ。


「二人ともおはよう。」

「おはよ、刹那。」


最初に挨拶したのは
男子にしたら少し長い黒髪の少年、
波風蓮。


「おはようございます、刹那。」


そして次に馬鹿丁寧な口調で
挨拶をしたのは、
肩まで伸ばした黒髪の少女、
愛原華凜。
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