素直に好きと言えなくて



「か、華凜はもちろん来るよな?;;」


泣きそうな私を見て、
蓮がすかさずフォローをいれる。


「当たり前ですわ。
刹那、ご一緒するでしょう?」


そんな蓮の意図がわかったのだろうか。
華凜が優しく言う。


答えはもちろん決まっている。


「行くっ!!」


「決まりですわね♪」


「華凜も蓮も大好きっ!!」


「あらあら」


「俺たちもだよ。」


「下らん。」


龍が呆れて言った。


「大丈夫、龍は嫌いだから。」


「何が大丈夫だ、何が。」



華凜たちには素直なのに
どうして龍の前じゃこうなんだろう…

自分を殴りたい(part2)


「・・・蓮たちには好きとか言うくせに…。」


「?なんか言った?」


「別に。」



そう言った龍は
どこか不機嫌に見えた。
< 30 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop