素直に好きと言えなくて


キーンコーン…



放課後。
嫌と言うほど聞いた鐘が、
学校の終わりを告げる。

そんな中。


「刹那、ほんっとうにごめん!!」


掃除をしていると、
音々が申し訳なさそうに
謝ってきた。


「大丈夫だって!気にしないで?」


「ありがとー(泣)
今度なんかおごるね」

「だからいいって笑
ほら、早くいかないと
ダメなんじゃないの?」

「あ、そうだ!ごめんねほんと
これプリント。お願いね!ばいばい!」


音々は必要なことだけ言うと
嵐のように去っていった。
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