素直に好きと言えなくて



「いやそうゆう話じゃなくて、
結局どうすればいいの?」


「なにがだ。」


「時間。」


「知らん。お前が決めろ。」


なんでだよ。


「・・・あら。」


ふと華凜が呟いた。


「華凜?」


「ここでお別れ、かな?」


蓮が曲がり角を指差して言う。


どうやらいつも別れる場所に来ていたみたいだ。


「そっか。
あ、華凜、日曜日のこと
またメールして?」


「わかりましたわ。
ではごきげんよう♪」


「じゃなー。龍日曜日頑張ろうな。」


「あぁ。」


それだけ言うと、
二人は道を曲がっていった。
< 44 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop