素直に好きと言えなくて



「あそこ惜しかったねー。」


「本当ですわ。
もう少しでしたのに。」


月曜日。



私と華凜は、昨日の試合のことを
席に座っている龍と蓮に話していた。



「いい加減にしろ。
うるさいぞ。」


「たかが練習試合だろー?」


一方、二人は呆れ気味に言う。



昨日は練習試合。
だが、あと一点で負けてしまったことに、
本人たちより私たちが悔しがっていた。
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