素直に好きと言えなくて
「えー、今日からこのクラスに来た・・・」
「音宮隼人です。
よろしく。」
先生が名前を言う前に、
彼―音宮隼人は名乗り、微笑んだ。
なるほど、これが俗に言う
王子様系か。
「音宮は両親の都合で
転校続きらしい。
みんな仲良くするんだぞー。」
「はーい。」
「じゃあ音宮の席は…
?音宮ー?」
先生が決めるのをよそに、
隼人は私の方へ歩いてきた。
あれ、こっち席空いてないよ?
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