素直に好きと言えなくて
「刹那ちゃん、
教科書見せてくれない?」
近い近い近い近い。
見せるのはいい。
ただこの近さはなんだ。
押されたらほっぺにちゅーだよ?
「もう片方の隣の人に
見せてもらってください。」
「冷たいなぁ…。
いいでしょ?」
隼人がさらに近づいてくる。
あーもうっ
「ホントにやめ・・・・・・。
・・・わっ!?」
不意に誰かに手を引かれた。
「いい加減にしろよ?」
見上げると、
ものすごく怒っている龍がいる。