素直に好きと言えなくて



キーンコーン…



お昼を告げる鐘が鳴る。

私たちはまた屋上にいこうとしていた。


・・・が。


「刹那ちゃん、学校案内してよ」


私の髪の毛に指を絡ませながら
隼人が頼んでくるので動けない。



「お昼食べたいんだけど;;」


「案内してくれるでしょ?」


このように自分の用件だけ言って
話を聞いてくれない。



無理矢理ほどくにも
髪の毛が痛そう。


なんだけど、



「「「・・・・・・・・・」」」


幼なじみ3人の視線も痛い。


穏便な解決に挑んでみようか。
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