素直に好きと言えなくて
「龍ってツンデレだったんだね。」
「待て。
今の下りでどうしてそうなった。」
「え、違った?」
「いやそうゆう問題じゃなくて
会話の流れがおかしいだろ。」
どうやらお気に召さないらしい。
「几帳面なんだから…。」
呆れながら私は言う。
「言語能力を鍛えた方がいいぞ、刹那。」
「失礼な
龍よりはまともだよ!」
「俺よりまともなのは
音楽と料理だけだろう!!」
ほんとに失礼だ。
体育だって優れているのに。
そうやっていつものように
二人で歩いていると、
やっと私たちの学校が見えてきた。