モノクロの音色よ鮮やかに響け
【第一章】大きな洋館の偏屈者
1、初仕事~聞いてないよ!
私は、川畑邸の門の前で立ちつくしていた。
何これ、聞いてないよ~!
一体、部屋数がどれ位あるだろう。
広い芝生の庭の奥に見える、二階建ての、縦よりも横に長い長方形の川畑邸は、
家というより、館という方がしっくり来た。
窓の数を考えただけで、気が遠くなりそうだ。
う、大変そう…。
一瞬、回れ右して帰りたくなったが、
初仕事を始める前からくじける訳にはいかない。
私は意を決して、チャイムを押したのだった。
何これ、聞いてないよ~!
一体、部屋数がどれ位あるだろう。
広い芝生の庭の奥に見える、二階建ての、縦よりも横に長い長方形の川畑邸は、
家というより、館という方がしっくり来た。
窓の数を考えただけで、気が遠くなりそうだ。
う、大変そう…。
一瞬、回れ右して帰りたくなったが、
初仕事を始める前からくじける訳にはいかない。
私は意を決して、チャイムを押したのだった。
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