モノクロの音色よ鮮やかに響け
急患の受け入れ体制が出来ていた病院に着くと、川畑は数人の看護師と医師に囲まれて、慌ただしく検査と処置がされた。

血圧が低下していて注射と点滴がうたれる。

看護師に家族の方か聞かれて、通いのヘルパーだって事と、聞かれてわかる事を答えたが、家族の連絡先なんかは、知る由がなかった。

川畑が心配で仕方なかった。

看護師は、川畑の意識がはっきりしないのは出血によるショックと貧血、血圧低下の為だと説明してくれた。

レントゲンで、足の甲の骨にナイフのカケラが刺さって残っている事がわかり、これから緊急手術になるそうだ。
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