モノクロの音色よ鮮やかに響け

2、悪事(?)はすぐバレる

お母さんには、話していた。

今まで誰かを好きになって親に相談なんてした事なかったけど、川畑の事は話さなくちゃと思った。

お母さんは毎日出かける私を、呆れ半分で心配していたけど、私が真剣なのは理解してくれていた。

この平穏な日々が出来るだけ長く続けばいいと願ってた…けれど。

隠し事はいずれバレるもので、ある朝いつものように行くと、玄関で川畑に
「話がある」
と言われた。

私は何の話か一瞬で察して、とうとうこの時が来てしまった…という思いと、でも自分の気持ちはしっかり伝えなくちゃって決意で、胸を苦しくしながら、川畑の後についてリビングへ入った。
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